害虫?益虫? ゲジゲジ(蚰蜒)の生態について
益虫?害虫?ゲジゲジ(蚰蜒)の生態について
■記事の信頼性
☆公益社団法人日本ペストコントロール協会会員
☆一般社団法人埼玉県ペストコントロール協会、感染症予防衛生隊
☆日本ペストロジー学会会員
☆建築物ねずみ昆虫等防除業登録の有る
”すぐくる”総合リビングサービス株式会社の
防除作業監督者で代表取締役の”高橋”が筆者です!
(”すぐくる”総合リビングサービス株式会社 高橋)
生態について
噛まれたら?
ゲジゲジ(蚰蜒)は英語でハウスセンチピードと呼ばれ、最大15対の長い脚を持つ昆虫です。これらの多くの脚には、獲物を捕らえるための棘があります。通常のムカデと異なり、各脚の長さが異なるため、驚くほど速く走ることができます。また、ムカデとは異なり攻撃性が低いため、触れても容易には噛みつかれることはありません。万が一噛まれた場合でも、痛みはほとんどなく、腫れもほとんど生じません。
メスは一度に30から100個の卵を産むことがあります。最初は4対の足を持つ幼虫が成長するにつれて脱皮を重ね、それぞれの脱皮ごとに足のペアが増加していきます。
主な生息場所
たとえば、家の地下やバスルームなど湿気の多い場所に生息し、食べ物を探して床や壁を移動しますが、人が近づくと急いで逃げてしまうことがあります。
ゲジゲジ(蚰蜒)は益虫?
ゲジゲジはムカデと同じように他の虫を捕食し、ゴキブリの幼虫、クモ、トコジラミ、ハエ、蛾、ハサミムシなどを好んで食べるため、実際には害虫の駆除に役立ちます。そのため、家の中でゲジゲジを頻繁に見かける場合、それはこれらの餌が豊富にあることを意味しています。
ゲジゲジ(蚰蜒)の駆除について
1 珪藻土を使用する
天然鉱物の粉末である珪藻土は、割れたガラスのような鋭利な形状をしており、害虫の関節や触覚の隙間に侵入します。バスマットにも使われるように、珪藻土は脱水作用を持ち、ゲジゲジの体内の水分や脂質、油分を吸収して殺虫効果をもたらします。
壁の亀裂やドアの敷居など、湿気が多い場所には特に、充分に散布してください。その後、最低24時間から数日間放置し、掃除機で清掃します。しかし、珪藻土は微細な粉末であり薬剤ではないため、人間や動物が吸入すると健康に害を及ぼす可能性があります。子供やペットがいる家庭では、使用に際して十分な注意が必要です。
彼らの食料となる生き物を駆除する
ゴキブリやハエ、蛾など、ゲジゲジが好む昆虫を排除することは重要です。粘着トラップや酢、重曹を使用して、これらの虫が家に侵入するのを防ぎましょう。
屋内への侵入を防ぐ
イエムカデは隠れるのに適した場所に引き寄せられます。家の周りの湿気を帯びたゴミ(落ち葉、土、刈り草、雑草など)を除去することで、侵入を防ぐことができるかもしれません。
酢や漂白剤を使って排水溝を掃除する
バスルームやキッチンの排水溝周辺、またはシンクの下など湿気が多い場所は好まれる為、清掃することが重要です。
酢や漂白剤を排水溝に流すと、通常は汚れを防ぐことができます。
コップ1杯のお酢を準備し、最初に半量を排水溝に流し、1時間待った後に残りの半量を流します。漂白剤を使用する場合は、水と漂白剤を50:50の割合で混ぜた溶液を使います。
※絶対に酢と漂白剤を混ぜないでください。これらが反応すると、有害な塩素ガスが生成されることがあります。
最後に
どんなに害虫を食べてくれるとはいえ、やはり家の中に入ってくる見た目の悪い虫は気持ちが良いものではありません。さらに、ゲジゲジが多いということは、家の中に他の害虫がいる可能性があるということです。しっかりと対策を立てましょう!
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