⚠️ トコジラミの基礎知識と効果的な駆除と対策

■記事の信頼性

☆公益社団法人日本ペストコントロール協会会員

☆一般社団法人埼玉県ペストコントロール協会、感染症予防衛生隊

☆日本ペストロジー学会会員

☆一般社団法人 大日本猟友会会員

☆建築物ねずみ昆虫等防除業登録の有る

”すぐくる”総合リビングサービス株式会社の

防除作業監督者で代表取締役の”高橋”が筆者です！

1. トコジラミとは？（生態と正体）

トコジラミは「南京虫（ナンキンムシ）」とも呼ばれる吸血性の昆虫です。

• 姿・形：成虫の体長は約 4.5～5.0ｍｍで、褐色で平たい形をしています。成虫・幼虫ともに見た目が似ています。

• 吸血活動：幼虫も成虫も、オスもメスも、全て吸血します。

• 活動時間：主に夜間に活動し吸血します。

• 隠れ場所：昼間は壁や柱の隙間、家具の裏など、狭くて暗い場所に潜んでいます。

• 生命力：何も食べなくても約 3 か月間は生き延びられる、非常に生命力の強い虫です。

  

   

2. トコジラミを見つける方法（潜伏場所の特定）

トコジラミが潜んでいる場所を特定することが、駆除の第一歩です。

3. 効果的な駆除対策（自力でできること）

トコジラミの駆除は、見つけた「潜伏場所」へ直接対処することが最も重要です。

✅ 最優先の対処法：直接注入と封鎖

1. 潜伏場所を特定：糞の汚れや臭いを手がかりに、トコジラミが潜んでいる柱や壁の「隙間」を特定します。

2. 殺虫剤を注入：注入用のノズルが付いたゴキブリ用エアゾールなどを使用し、見つけた隙間に直接殺虫剤を注入します。

3. 隙間を封鎖：注入後、隙間はできる限りパテなどで**封鎖（塞ぐ）**することが効果的です。

❌ 効果が期待しにくい方法

• 燻煙剤（煙や霧を出すタイプ）：トコジラミは狭い隙間の奥深くに潜んでいるため、煙や霧の薬剤が届きにくく、あまり効果が期待できません。
  むしろ被害を拡大してしまうことがあります。薬品を避けてほかの部屋に移動する場合が多いので注意が必要です。

🌡️ 物理的な駆除方法

• 部屋全体の高温処理や、隙間に対して熱風や蒸気を吹き込むなどの物理的な駆除方法も試みられています。熱は、自力でできる布団や衣類の熱乾燥にも応用できます。

4. 駆除が難しい理由と専門家への相談

近年、トコジラミの駆除が非常に難しくなっている大きな理由があります。

• 薬剤への強い抵抗性：現在、日本にいるトコジラミの80%以上は、一般的な家庭用殺虫剤によく使われるピレスロイド剤に対して非常に強い抵抗力**を持っています。

• コロニーによっては 10,000 倍以上の抵抗性を持つものも確認されています。

💡 専門業者に依頼する場合

抵抗性の高いトコジラミには、ピレスロイド系ではない、有機リン系やカーバメート系の殺虫剤を使って駆除する必要があります。これらの薬剤を使い、潜伏場所とその周辺へ薬剤を撒く「残留噴霧処理」を行います。

自力での駆除が困難な場合は、トコジラミ駆除の専門業者に、**「ピレスロイド系に抵抗力があるトコジラミに対応できるか」**を確認して相談することをおすすめします。

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