アライグマの繁殖時期はいつ?繁殖力や効果的な駆除のタイミングを解説
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☆公益社団法人日本ペストコントロール協会会員
☆一般社団法人埼玉県ペストコントロール協会、感染症予防衛生隊
☆日本ペストロジー学会会員
☆建築物ねずみ昆虫等防除業登録の有る
”すぐくる”総合リビングサービス株式会社の
防除作業監督者で代表取締役の”高橋”が筆者です!
(”すぐくる”総合リビングサービス株式会社 高橋)
近年、国内でアライグマの個体数が増加しています。自宅周辺で目撃情報を聞き、「繁殖が進む前に対策を講じるべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、アライグマの繁殖時期や効果的な対策のタイミング、放置した場合に発生する被害について詳しく解説します。
目次
アライグマの繁殖期は冬から春にかけて!
繁殖力の高いアライグマの特徴
アライグマの平均寿命とは?
アライグマが引き起こす被害とは
効果的なアライグマ対策のタイミング
アライグマ対策を実施する際のポイント
まとめ
アライグマの繁殖期は冬から春にかけて!

アライグマの繁殖期は冬から春にかけてで、基本的に年に1回訪れます。通常、1月から3月頃に交尾し、およそ2か月の妊娠期間を経て、4月から5月頃に子どもを出産します。
繁殖力の高いアライグマの特徴
アライグマは非常に繁殖力が高い動物です。1回の出産で平均4頭、多い場合は8頭ほどの子を産みます。生まれた子どもは約10か月で成熟し、1歳頃から繁殖が可能になります。
1歳のアライグマの妊娠率は70%を超え、2歳以上になると90%以上に達します。環境省の「アライグマ防除の手引き」によると、2歳以降の妊娠率はほぼ100%に近いとされています。
そのため、自宅周辺でアライグマを目撃しても対策を講じずに放置すると、繁殖期を迎えた後に個体数が急増する可能性が高くなります。
環境省のシミュレーションでは、100頭のアライグマを放置すると6年後には約5倍、10年後には約50倍に増加すると試算されています。
参考:「アライグマ防除の手引き」(環境省)
アライグマの平均寿命とは?

野生のアライグマは通常5~8年の寿命ですが、時には13~16年生きることもあります。飼育下ではその寿命が延び、10~20年に達することもあります。
さらに、アライグマは1回の出産で多くの子を産みますが、1歳未満での死亡率は50%未満と低く、そのため何も対策を取らないと急速に個体数が増加する可能性が高いです。
参考:「アライグマ防除の手引き」(環境省)
アライグマが引き起こす被害とは
アライグマが増えることは理解していても、「駆除する必要はあるのか」「追い出すのはかわいそうだ」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、自宅にアライグマが住みついた場合、それを放置するのは非常に危険です。アライグマを放置すると、住環境や健康、さらには生態系にまでさまざまな影響を及ぼす恐れがあります。
では、具体的にどのような問題が発生する可能性があるのか、アライグマによる被害について詳しく解説します。
住環境に与える影響
人間の住居は、アライグマにとって餌が豊富で暖かく、非常に快適な場所です。特に屋根裏は人目に触れにくく、巣作りに適した断熱材があるため、アライグマが静かに住みつく場所として選ばれがちです。
アライグマが住みつくと、住環境は急速に悪化します。夜行性のアライグマは夜間に歩き回る音や鳴き声を発するため、住民が睡眠を取るのが難しくなることがあります。
また、壁や断熱材が壊されたり、電気配線をかじられたりするなど、修理が非常に手間となる被害を受けることもあります。民間住宅だけでなく、神社仏閣などの文化財が被害を受ける事例も存在します。
健康被害
野生のアライグマは多くの病原菌を保有しており、接触することで健康に深刻な影響を与える危険性があります。
アライグマ回虫症や狂犬病など、命に関わるような重い病気を感染させる可能性があり、場合によっては障害が残ったり、最悪の事態を招いたりすることもあります。
これらの病気は、アライグマの体や糞尿に触れたり、噛まれたりすることで感染するため、絶対にアライグマの体や糞尿に直接触れないように注意が必要です。
さらに、アライグマはその愛らしい外見とは裏腹に非常に攻撃的な動物です。特に繁殖期には、普段以上に凶暴になることがあるため、絶対に近づかないようにしましょう。
農業、畜産業、そして水産業に対する影響
アライグマは雑食性で、野菜や果物から魚、鳥類までさまざまなものを食べるため、個体数が増加すると農業、畜産業、水産業に悪影響を及ぼす可能性があります。
農作物や養殖魚が被害を受け、大きな損失が発生している地域も多く見られます。農林水産省が発表したデータによると、令和4年におけるアライグマによる農作物被害額は4億5,600万円となっています。
特に北海道ではアライグマによる農作物被害が多く、令和4年の被害額は1億4,400万円に達しています。
一般家庭でも、家庭菜園で育てている作物や小屋で飼っている鶏が被害に遭ったり、水槽や池で飼育している魚、亀、さらには犬や猫などのペットが襲われることもあります。
参考1:「全国の野生鳥獣による農作物被害状況(令和4年度)」(農林水産省)
参考2:「野生鳥獣による農林水産業被害調査結果(令和4年度)の概要」(環境生活部自然環境局)
自然環境への影響
アライグマの個体数の増加は、自然環境にも深刻な影響を与えます。日本にアライグマが広がった背景としては、1962年に愛知県の動物園で発生した集団脱走事件が挙げられます。
また、1970年代には、テレビアニメの影響を受けてアライグマをペットとして飼う人々が捨てたり逃がしたりしたことも、野生アライグマの増加を促す要因となったとされています。
脱走や放逐によって野生化したアライグマは急速に増え、全国各地にその生息地を広げていきました。
その結果、サギやニホンザリガニ、サンショウウオなどを捕食したり、生活環境を破壊したりすることで、日本固有の生物の個体数減少を引き起こす原因となったのです。
効果的なアライグマ対策のタイミング

アライグマの対策を行うのであれば、春から初夏(3月~6月)が最適な時期です。春は自然界で餌が少ないため、撒き餌を使ってアライグマをおびき寄せやすくなります。
もしすでに屋内に侵入されている場合は、侵入直後に対策を取るのが最も効果的です。アライグマが子どもを生んでしまうと、親が凶暴になるため、駆除作業が難しくなります。
もし子どもが生まれてしまった場合は、巣立ち前に対策を講じることが重要です。子どもが歩き始めると、捕獲中にバラバラに逃げてしまうことがあり、その場合、点検口を開けて探し回るなど、駆除作業がより手間がかかるようになります。
アライグマ対策を実施する際のポイント
アライグマの対策を行う際に気をつけるべき点は、アライグマが「鳥獣保護法」によって保護されている動物であることです。
鳥獣保護法は野生の鳥類や獣類を適切に保護し管理するための法律で、保護対象となる動物を捕まえるには、行政からの許可が必要です。無許可でこれらの動物を捕まえたり傷つけたりすると、1年以下の懲役または罰金が科せられる可能性があります。
忌避剤や燻煙剤を使ってアライグマを追い払うだけなら、許可は不要ですが、これらの方法は長期的な効果が薄いため、完全な駆除は難しい場合があります。そのため、アライグマの捕獲や駆除を確実に行いたい場合は、ぺストコントロール協会会員の事業者に相談することをお勧めします。
まとめ
アライグマの繁殖期は冬から春にかけてで、1回の出産で4~8匹の子どもを産みます。妊娠率は1歳の個体で70%以上、2歳を超えるとほぼ100%に達するため、その繁殖力の高さが影響して、放置するとどんどん個体数が増えてしまいます。
アライグマの増加は、住環境や健康面、産業、生態系などに悪影響を及ぼすため、早急に対策を講じることが重要です。
しかし、アライグマを捕まえるには許可が必要です。追い出すだけであれば許可は不要ですが、効果が期待できないことも多いため、専門家に依頼することを考慮した方が良いでしょう。
アライグマの駆除については”すぐくる”総合リビングサービス株式会社にご相談ください。”すぐくる”では、駆除作業はもちろん、再発防止策も徹底しているため、アライグマの被害を根本的に解決できます。
相談は無料で、外部業者を挟まないため迅速な対応が可能です。電話、メール、LINEでのご相談を受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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