ハクビシンの巣はどこにある?棲み着く危険性や巣を作らせない対策を解説
■記事の信頼性
☆公益社団法人日本ペストコントロール協会会員
☆一般社団法人埼玉県ペストコントロール協会、感染症予防衛生隊
☆日本ペストロジー学会会員
☆建築物ねずみ昆虫等防除業登録の有る
”すぐくる”総合リビングサービス株式会社の
防除作業監督者で代表取締役の”高橋”が筆者です!
(”すぐくる”総合リビングサービス株式会社 高橋)
「最近、住宅地でハクビシンを見かけることが増えた」と感じる方も多いのではないでしょうか。本来は森林に生息するハクビシンですが、環境の変化により私たちの生活圏にも進出しています。特に、住宅の屋根裏に巣を作られると、騒音や悪臭、建物の損傷などの深刻な被害につながることがあります。そこで今回は、ハクビシンの巣の特徴や効果的な対策について詳しく解説します。
目次
ハクビシンはどこに巣を作るのか?
ハクビシンが家に棲み着くことで生じるリスク
ハクビシンの巣を作らせないための対策
ハクビシンの被害でお困りの際は”すぐくる”総合リビングサービス株式会社へご相談を
まとめ
ハクビシンはどこに巣を作るのか?

ハクビシンはもともと森林や里山に生息する野生動物ですが、近年の開発によって生息域が縮小し、人間の生活圏へと移り住むようになっています。
その結果、一般住宅でハクビシンの巣が発見されるケースが増加しています。
ハクビシンが野生で巣を作る場所
ハクビシンは、自然界では他の動物が使用していた巣穴を再利用することが多く、特にタヌキやアナグマの古い巣を好んで住処とします。また、樹木の空洞や大きな岩の隙間など、自然にできた隠れ家を巣として利用することもあります。
ハクビシンは高い場所を好む傾向があり、木の上部にできた空洞や、岩の高所の隙間などを選ぶことが一般的です。しかし、場合によっては地面に掘られた穴や、低木の間、草むらの中にも巣を作ることがあります。
ハクビシンが市街地で巣を作る場所
都市部や住宅地に生息するハクビシンは、建物の内部を自然の巣と同じように利用して暮らします。特に屋根裏は、雨風をしのぎやすく外敵からも身を守れるため、巣を作るケースが多く見られます。
さらに、人が頻繁に出入りしない倉庫や物置、床下などもハクビシンにとって快適な住処となりやすく、これらの場所が巣として利用されることも少なくありません。
ハクビシンが住み着いている兆候
ハクビシンが棲み着いているかどうかは、いくつかの特徴的な兆候から判断できます。代表的なのは、夜間に屋根裏から聞こえる「キューキュー」や「キーキー」といった鳴き声です。
さらに、天井から響く足音や強い悪臭も見逃せないサインです。糞尿による天井のシミや、荒らされた断熱材などが見つかった場合も注意が必要です。
屋外では、家庭菜園や畑が荒らされたり、ゴミ箱が漁られたりすることもあります。これらの兆候を確認したら、ハクビシンがすでに棲み着いている可能性が高いため、早めの対策を講じることが重要です。
ハクビシンが家に棲み着くことで生じるリスク

ハクビシンが家に巣を作ると、騒音や異臭、建物の損傷、さらには健康への影響など、さまざまな深刻な問題が発生する可能性があります。そのため、迅速に対処することが重要です。
騒音が引き起こす被害
ハクビシンは夜間に活動する動物で、日が沈んだ後に活発になります。屋根裏や天井裏に住みついていると、その活動音が夜間の静けさを乱すことがあります。
特有の鳴き声や走る音、物を引っ掻く音などが部屋まで響き渡り、睡眠に支障をきたす原因となるのです。
ハクビシンが屋根裏に住みつくと、糞や尿が原因で悪臭が発生したり、天井にシミができたりすることがあります。
ハクビシンは決まった場所に糞をする「ため糞」という習性があります。このため、屋根裏や天井裏に糞尿がたまり、時間が経つにつれて強い悪臭を放つようになります。これにより、生活に支障が出ることがあります。さらに問題なのは、糞尿に含まれる水分や酸が建材を劣化させ、天井にシミができたり、カビが発生する原因となったりすることです。
住宅が損傷すること
ハクビシンは巣作りのために屋根裏や壁の断熱材を引き裂くことがあります。この行動により、住宅の断熱効果が損なわれるだけでなく、さらに深刻な問題として、電気配線をかじる危険性もあります。
電線の被覆が破られると、電気回路がショートし、最悪の場合、火災の原因となることもあるのです。
害虫や病原菌の繁殖
ハクビシンの巣や糞尿は、ダニやノミ、ハエなどさまざまな害虫を引き寄せる原因となります。これらの害虫は家の中に侵入することがあり、さらにハクビシンの体や排泄物には危険な病原菌が含まれている場合もあります。
具体的には、サルモネラ菌やエルシニア菌、さらにはカンピロバクターなどが含まれていることがあり、これらの病原菌は食中毒や重篤な症状を引き起こす恐れがあります。これらのリスクが人間の健康に重大な影響を与える可能性があるため、十分な注意が必要です。
ハクビシンの巣を作らせないための対策

ハクビシンが家に入り込んでしまうと、糞尿による衛生問題や強い異臭、天井裏の断熱材の損傷など、深刻な被害が発生することがあります。いったん住み着かれてしまうと、駆除が難しくなり、被害は広がり続けます。そのため、巣を作られる前に予防措置を講じることが非常に重要です。ここでは、効果的な予防策について具体的に説明します。
忌避剤を使用する
ハクビシン専用の忌避剤は、強い臭いや音を使ってハクビシンを遠ざける効果があります。使用する場所は、屋根裏の換気口、軒下、床下の通気口など、ハクビシンが侵入しやすい場所を重点的に選びます。忌避剤には、超音波タイプ、スプレータイプ、粒タイプなどがあり、設置する場所に適したものを選ぶことが大切です。
ただし、忌避剤は効果が落ちる前に定期的に交換する必要があり、特に雨や風で流されやすい場所では頻繁に取り替えることが求められます。
消毒や殺菌を行う
ハクビシンは優れた嗅覚を持ち、同じ場所に何度も戻ってくる習性があります。そのため、巣の撤去後には、徹底した消毒と殺菌が欠かせません。特に糞尿が残っている場所は、専用の消毒剤を使って完全に清掃する必要があります。
消毒作業は、単に消臭スプレーを使うだけでは効果が不十分です。最初にフンや巣材を完全に取り除き、その後消毒液で徹底的に洗浄します。天井裏や床下の場合は、断熱材も交換した方が良いでしょう。
さらに、月に一度の定期的な消毒作業を行うことで、再び巣を作られるリスクを減らすことができます。
侵入経路を封鎖する
ハクビシンはわずか10cm程度の隙間でも侵入するため、住宅の隅々まで点検し、必要な修繕を行うことが重要です。特に、屋根の隙間、軒下の穴、換気口、配管周り、雨どい付近、壁のひび割れ、瓦のズレなどが注意すべき箇所です。
これらの場所は、網目が2cm以下のステンレス製金網や耐久性の高い板材を使ってしっかり塞ぐことが推奨されます。ただし、換気が必要な箇所には適切な素材を使い、通気を確保することが重要です。
また、ハクビシンは非常に力強いため、簡単な修繕では破壊される可能性が高いです。補修作業には、頑丈で耐久性のある材料を選び、しっかりと固定することが大切です。
食べ物を放置しないようにする
ハクビシンは果物や野菜、生ゴミなど、さまざまな食べ物を好みます。家の周囲に食べ物を放置すると、ハクビシンを引き寄せてしまう可能性があるため、注意が必要です。生ゴミは必ず蓋付きの容器に入れ、果物の木がある場合は落ちた実を早めに片付けましょう。
庭に果物の木(例えば柿や梅)がある場合、実が熟す時期には頻繁に確認し、落ちた実はその場で処理します。また、家庭菜園で育てた野菜も、収穫時期を過ぎたものは早めに処分しましょう。
ペットフードは屋内で与え、食べ残しはすぐに片付けてください。夜間はキッチンの窓をしっかり閉め、食べ物の匂いが外に漏れないように気を付けましょう。コンポストを使用している場合は、しっかりとした蓋のついたものを選び、生ゴミを入れる際以外は蓋を閉めておきましょう。
ハクビシンの被害でお困りの際は”すぐくる”総合リビングサービス株式会社へご相談ください
確実で安全な駆除を行うには、有資格者による適切な対応が欠かせません。ハクビシンの被害でお困りの方は、公益社団法人日本ペストコントロール協会会員の”すぐくる”総合リビングサービス株式会社にご相談ください。
”すぐくる”総合リビングサービス株式会社では、お客様の安心を最優先に、相談から調査、見積もり、駆除作業に至るまで、すべて自社のスタッフが一貫して対応します。外部の業者に依頼することなく、全ての作業を同じスタッフが担当することで、迅速かつ確実な駆除を提供しています。
また、駆除後にはアフターケアも充実しています。巣や糞の清掃、臭いを取り除くための消毒作業、そして再発を防ぐための予防措置も徹底的に実施します。天井裏や壁の中に隠れたハクビシンも、豊富な経験を持つスタッフが確実に駆除いたしますので、安心してお任せください。
まとめ
ハクビシンは元々、森林に生息する動物ですが、近年では住宅地にも出没し、屋根裏や物置などに巣を作るようになっています。巣を作られると、騒音や悪臭、住宅の損傷、さらには病原菌の拡散など、深刻な被害を引き起こす可能性があります。これを防ぐためには、忌避剤を使う、定期的に消毒を行う、侵入口を封じる、食べ物を放置しないなどの対策が重要です。早期に発見し、適切に対応することが求められますので、不安がある場合は専門業者に相談することをお勧めします。
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